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2021/3/15

プロダクトストーリー Tako A

深澤直人さんから白い発泡ウレタンでつくられた模型が届きました。それは思わず息をのむほどの美しさでした。

プロダクトストーリー Tako @ はこちらから

【整然とされた空間に花を生ける】

このデザインコンセプトから提案されたTakoの椅子とテーブルはオーガニック(有機的)な形をしていました。 美しく有機的なデザインの椅子を、どのように作ろうかと悩みましたが、まずはデザイン案の通りにつくりはじめました。
模型と3D図面をもとに杢目の方向や強度を考慮しながら進めていきます。 この作業は複雑で有機的な造形を立体で読み解く力、構造や加工を熟知している者だけがなせる職人技が必要です。

試行錯誤の末、最初の試作品が完成しました。デザイナーに確認してもらう緊張の瞬間です。
深澤さんから笑顔が見られてほっとする間もなく、それをもとに細部や座り心地の調整、強度試験、量産することを想定した試作など、 繰り返し納得するまで行います。実はこの工程のすべてが職人による手仕事です。
そしてついにTakoが完成しました。

モットーは「工芸の工業化」

熟練した職人の手によって作られた試作品とまったく同じものを工場で生産するために、もうひとつの職人技があります。それは職人の技を数値化することです。
HIROSHIMAアームチェアの時もそうでしたが、木工のプロとして椅子のどこにどんな杢目を出すかを見極めて、材料の選別を行うことはもちろんですが、Takoの有機的で美しい形を再現するために、CNC(コンピューター制御の切削機)を使って、安定的に削り出せるようにしなくてはなりません。CNCのプログラマー自身も木の特性や加工のことを熟知していないと、刃物をどこからどうやって当てて加工するかを決めることができません。様々な刃物を使い分けて繊細に加工ができるようプログラムを作る、これがもうひとつの職人技です。それでも何度も試し削りを行いながらプログラムを調整していきます。

すべての加工されたパーツが完成したら、それらを組み合わせ磨いて形を整えます。この磨き工程だけは人の手の感覚が頼りです。最終の形を決定する繊細な作業で、社内でも限られた職人しかできないとても重要な工程です。
そして最後に塗装をしてようやく完成となり、お披露目となりました。

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