「溶ける」背もたれ
HIROSHIMAアームチェアの一番象徴的な部分でもある、背もたれからアームにかけての接ぎの部分を指しておっしゃられました。この椅子は有機的な造形で2次元の図面上では確認できない曲線がたくさんあります。“トカス”とは、木の表情をより柔らかくする、面を磨き落とす、山の稜線のようにぼかすといったニュアンスを表現しています。原寸の試作品を見ながら一つ一つ最適な線がどこなのかを試行錯誤してHIROSHIMAアームチェアが出来上がりました。
良質なスタンダードを生み出すためには、かたちと共に、座り心地の良さ、強固な構造と扱いやすい軽さの両立、木の良さを生かした繊細な仕上げなどが必要だと考え、そこにこだわり抜いたHIROSHIMAアームチェアは見る、座る、触る全ての触覚に対して心地よさを提供します。
*革は張込み仕様です。