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COLUMN コラム

あずきとこおり/東京

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新鮮でどこか懐かしくもあるネーミングの「あずきとこおり」、この名前を聞いてワクワクしない人はいるのだろうか。このお店は東京都渋谷区にあるフレンチレストラン「Florilège」(フロリレージュ)のパティシエだった堀尾美穂さんが6年間あたため続けた構想で、今年2022年1月にオープンした、かき氷とフレンチトースト専門店。

たった7席だけのカウンターで、パティシエの息遣いが聞こえるような贅沢な空間に、ジャスパー・モリソンさんデザインのT&O T3バースツールが置かれている。グレーのモルタルで仕上げられた店内に、メープル材と黒のスチールの組み合わせのスツールをご使用。モルタルに黒のスチールの無機質な空間に、優しい色味のメープル材で空間を演出。

かき氷のメニューは季節により異なるが、どれも気になるものばかり。定番の「あずきとメレンゲ」はもちろん、季節限定の「ホワイトカカオとふきのとう」「金柑とミルク」、「葉桜」に「焦がしレモン」など。どれも心躍る響きと組み合わせで、決めるまでかなりの時間を要してしまった。

注文したのはその日で今季最後の「苺シブースト」。苺とシロップ、氷が手際よく盛り付けられていく。氷は自然の環境下で作られた天然氷を取り扱う、松月氷室さんの氷を使用。同じ氷でも天然氷はどこか暖かさのある氷という印象で、ワクワクは募るばかり。

座ったのは向かって左側の隅っこの席。店内一番の特等席だと気が付いたのは、注文した商品が作られ始めた時だった。こぢんまりとしたカウンター内にかき氷機が一台。それを堀尾さん自らが操作して、シャリシャリと氷を削っていく。手際よく氷が削られ、シロップが注がれる工程を数回繰り返す。その職人技を見惚れている内にかき氷が目の前に運ばれてきた。

このシブースト付きは目の前で仕上げをしていただけるパフォーマンス付き。ガスバナーでシブーストの表面を焼いてカラメル状に仕上げていく。氷なので解けてしまうのでは、という心配を余所にみるみる香ばしい香りが目の前に広がり、テンションが上がる。程よく焦がされたシブーストをスプーンでコンコンと割っていただく。

氷なのに暖かい、という感覚だろうか。シブーストと氷を一緒にいただいてもお腹の中に冷たさが落ちていかず、ケーキをいただいている気分になる。とはいえ氷なので解ける。

おいしさも相まって一気に平らげる(まさに平らげる、という勢いで…)。天然氷を使用されているということ、出来立てのシブースト付きや、口の中の異素材や異温度のコラボレーションが相乗効果をもたらせているのか、一気に食べても全く体が冷えず、むしろ食べ終わりは温かいとさえ思う感覚。かき氷を食べてこんなにも体の中から温かくなる幸せな気持ちになったのは初めて。

苺シブーストは今季終了だが、シブーストは今後も定期的にメニューに登場するそうなので、ぜひお試しいただきたい。
今日のこおり:1,980円~

またフロリレージュの川手シェフが作る本日のスープがメニューにある。この日はトマトの冷製スープ。付け合わせに苺のマリネ。酸味が無く優しい味のスープに、野菜の様な感覚の苺のマリネを入れると、二つが相まってコクが出るのが楽しく、最後は全ての苺を投入していただく。川手シェフのスープをお気軽にいただけるのでスープもお勧め。
今日のスープ:550円

そしてもう一つの看板メニューであるフレンチトーストは、堀尾さんが炊いたあずきを練りこんだブリオッシュを、駒場東大前駅から徒歩2分ほどのLe Ressort(ル・ルソール)さんに焼いていただいているそう。驚く事にかき氷だけでとても満腹になり、今回はフレンチトーストを断念しなければならず無念。次回は必ずフレンチトーストをいただきたい。
フレンチトースト:1,650円~

店舗は小田急線の南新宿駅から徒歩4分、JR代々木駅からは徒歩5分の場所に位置している。ウォークイン席のご用意もあるが、事前のご予約がお勧め。また完全キャッシュレス決済なので、クレジットカード、もしくは電子マネーのご持参必須。

暑い季節はもちろん、少し肌寒くても心とからだが温まるかき氷、旬の味同士の新しいコラボレーションで四季を感じるというのも素敵だと思った。あずきとこおり

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2022/4/28

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