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COLUMN コラム

長持ちの秘訣/ウレタン仕上げ

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前回のコラムで、オイル塗装の家具はメンテナンスをしながら使っていくことで木の味わいが深まり、自分だけの一脚になっていくことをお話しました。それでもやはり、オイルの手入れは面倒!という方には、ウレタン樹脂塗装の家具をお勧めします。

マルニ木工の家具もウレタン樹脂塗装が一番多いのです。というのも90年続く家具製作の中でオイル塗装製品がスタートしたのはほんの10年前。つまりウレタン樹脂塗装はとても得意なのです。それは長く作り続けてきたクラシック家具によって培われたものです。

オイル塗装は湯上りのローションのようなもの、と説明しました。それでいくとウレタン樹脂塗装は日焼け止めクリームに近いでしょうか。ウレタン樹脂で表面をコーティングをするイメージです。
基本的にオイルの様に浸み込んだり、乾燥していくことはありません。この「基本的に」というのは、MARUNI COLLECTION(マルニコレクション)の家具はウレタンが本当に薄く塗装されているだけなのです。

クラシック家具はしっかりウレタンを施すことにより、表面を滑らかにするとともに木の収縮を防ぐ効果がありました。ですが、HIROSHIMAをデザインした深澤直人はそれはとても「モッタイナイ」と言い、そこから塗装の見直しがあり、MARUNI COLLECTIONのアイテムは、木肌を感じることができる薄いウレタン樹脂塗装になっています。

では薄い塗装だからオイルのようなメンテナンスが必要なの?となりますが、薄付きでもウレタンは施されていますので、特別なメンテナンスは必要ありません。

普段のお手入れは乾拭きで大丈夫です。汚れがひどい時は、中性洗剤(台所用洗剤でOK)を3~5%に薄めたぬるま湯に浸した柔らかい布をよく絞り、汚れを拭き取ってください。(必ず目立たない所で試してから行ってください。)

写真はウレタン樹脂とオイルの2パターン、氷の入ったグラスを同じ時間置いた実験をしてみました。
オイル塗装には水滴から輪染みができましたが、ウレタン樹脂塗装は問題ありませんでした。ただし、ウレタン樹脂塗装でも長時間放置すると、輪染みができますのでご注意ください。

ウレタン樹脂塗装でメンテナンスが必要になる場合は、塗装がはがれた時などです。
この場合は工場でお預かりして塗装を全てはがし、再度全体を塗装する必要があります。少々お時間と金額が掛ってしまいますが、頻度でいうと十数年に一回あるかないかという位です。

この点を除けばメンテナンスが一番楽なのはウレタン樹脂塗装です。 メンテナンスをしながら、長くお使いいただきたい家具です。オイル塗装、ウレタン樹脂塗装、それぞれの特徴がございますので、ご自身にあったメンテナンスができる製品をお選びいただければ幸いです。

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