表情豊かなTWILL生地
織りについて
TWILLとは日本語で綾織り(あやおり)を意味します。糸を一本ずつ交互に織る平織りに対し、綾織りは一回、もしくは二回飛ばして、交互に織っていきます。そうする事で、綾目と呼ばれる斜めの畝(うね)模様が生まれ、平織りとは異なった表情を見せてくれます。デニムやツイードなどが綾織りの代表的な例です。
マルニコレクションに採用しているTWILLは縦横計3本の異なる色の糸を織り合わせることで立体感を出し、角度により微妙に色みが異なって見えることが特徴の一つです。単色では出すことが難しい美しい陰影を備えており、より一層、空間に馴染みやすく工夫されて開発されました。つまり家具にとても適した生地ということになります。
ウールライクなポリエステル
TWILLで使用しているポリエステル糸は、ウーリー(wooly)と呼ばれるウールに似たふんわりとした感触と弾力をもたせる加工をしています。ウーリー加工により、伸縮性・保温性・ふくらみなどを持たせ、ふっくらとしたテクスチャーになっています。また、ポリエステルならではのテカリが抑えられているため、木肌との組合わせも相性がよく落ち着いた印象に仕上がります。色落ちしにくく耐久性に優れているポリエステルの特徴と、ウールのような表情とあたたかみを合わせ持った生地です。
マルニコレクションファブリックランクについて
そしてTWILL最大の魅力はなんといってもM-01という価格帯です。マルニコレクションのランクはM-01からM-07まであります。(オンラインショップでの展開はM-05まで)その選べる張地の中で一番、お求めやすい価格帯なのが、このTWILLです。ではランクが低いから質が落ちるのか?という疑問も聞こえてきますが、そんなことはありません。先に伝えた通りポリエステル100%だからお求めやすい価格帯と考えていただければ大丈夫です。耐久性に優れた生地になりますので、質は一切落ちません。
張地はお客様のお好みです。サラッとしたポリエステルの様な肌触りが好きな方も、ウールの様なしっかりした生地が好きな方もいらっしゃいます。マルニコレクションに選択している生地はどれもマルニ木工独自の厳しい基準を満たした生地で家具に適しております。ランクにこだわらず、お気に入りの生地を見つけてください。
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2019/6/20