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COLUMN コラム

心地よさをつくる丸み「Roundish」01

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HIROSHIMAアームチェア発表から3年後の2011年に、深澤直人氏が新たにデザインを手がけたプロダクトが誕生。その椅子は「Roundish」と名付けられました。その名のとおり、丸みを帯びたデザインが特徴です。

重厚感のあるHIROSHIMAアームチェアに対して、価格を抑えつつ座り心地は一切妥協しない椅子を作るというテーマで、デザインとモノ作りをスタートしました。開発当初からポイントとしていたのは、座る人を優しく包み込んでくれるフィット感。

完成した背もたれの形状にその秘密が隠されています。

成型合板で作られた背もたれは、中央と端とで曲げの角度を変えることで、座った時のホールド感を得られる工夫がされています。そしてこの背もたれの特別なかたちは、少し横向きに座ったときに背中をサポートする目的も果たしています。

さらに座面には傾斜をつけることで、長時間座っている間も広い背座面がしっかりと支えて体圧をうまく分散し、座り心地をアップさせています。

この椅子の本当の良さは、座って初めて体感することができます。丸みのある可愛らしいデザインに惹かれて何気なく座った時、その心地よさに思わずハッとするはずです。

座面を支えるX構造で組んだ木脚にも、こだわりが詰まっています。

接合部分の補強には、シンプルで軽快なデザインを表現しながら強度を確保するために、接合部の内側から木ピンでとめる方法を取っています。強度を保ちながらも見た目を妥協しないための細やかなこだわりです。

また、座面と木脚との接合面を密着させることも、デザインと強度の両方でとても重要な役割を果たしています。傾斜のある座面に密着させるには接合面のすべてを微妙にひねる必要があり、加工難易度がとても高いものになります。目立たない部分ですが、この接合面のひねり加工こそ、マルニ木工が得意とする無垢材を削る技術が活かされています。

Roundishチェアは、まずその可愛らしさとスッキリした立ち姿を備えたデザインに目を惹きつけられます。

そして、その座り心地に感動した多くのオーナーから受け入れられ、さまざまなシーンで活躍しています。ご家庭だけではなく、オフィスやカフェ・レストラン、図書館やホテルなどの公共施設でも使用されています。

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2020/6/19

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