家具をご検討される方の質問のダントツ1位といっても良いのは、日々のメンテナンスです。

オイル仕上げは長持ちの秘訣／オイル仕上げでメンテナンス方法を掲載しています。

また長持ちの秘訣／ウレタン仕上げでは長期放置をしなければ問題ないと記載しましたが、今回は1時間と1週間、ウレタン樹脂仕上げとオイル仕上げで汚れを放置して確認してみました。

今回用意した木のサンプルはオーク材の突板と無垢材の2種です。

• 突板（ウレタン樹脂塗装）
• 無垢材（ウレタン樹脂塗装）
• 無垢材（オイル仕上げ）

＊無垢材と突板の違いはこちら

実験で用意した6つの“染み”

今回の実験では、6つの“染み”を用意しました。

• 水：見えない事もあり放置してしまいがちな透明の液体。
• しょうゆ：和食の食卓でこぼす・汚す可能性の高い第一位ではないでしょうか。
• ケチャップ：半液体のような調味料はどのように変化するでしょうか。
• ワイン：色の薄いアルコールが多い中、しっかりと色付き美しいワインも輪染みが気になるところです。
• 油：オリーブオイルを使用しています。※揮発性ではないオイルを使用しています。
• 絵具：用意したのはアクリル絵の具です。

実験１：１時間後に水で絞ったタオルでふき取り

通常、お食事後や汚れてしまった場合は約１時間以内程でふき取ることが多いと思いますので、１時間後にふき取りをしました。

１時間後 結果

無垢材（オイル塗装）は水としょうゆは染みになっていますが、時間の経過ともに水分が蒸発して見えなくなりました。
アクリル絵の具は乾くと耐水性があるため、ふき取るのに苦労しました。

実験２：１週間後に水で絞ったタオルでふき取り

実験月は春先、１週間放置をしました。設置場所は事務所内なので、気温・室温は一般家庭とほぼ変わらないと思いますが、ブラインドを降ろした窓側になります。

水分は蒸発して、ケチャップなどの固形は凝固していました。

では水で絞ったタオルでふき取っていきます。

１週間後 結果

＊日焼けは液体が凝固したために起こりました

多少の放置であればふき取ることが出来ましたが、汚れたら放置せずその場でふき取ってあげてください。
ご使用の木の種類、設置場所、使用年数等でも結果は変わってくると思いますので、目安として捉えていただければ幸いです。

日々のメンテナンスをしながら、長く大切に使っていただけるととても嬉しいです。

＊家具のお手入れについてでは、汚れのひどい時は中性洗剤を使用するとご案内していますが、今回は水で硬く絞ったタオルなどで拭く方法のみとしております。