知れば知るほど面白い、木の話
マルニ木工で生産する家具の素材は、天然の木材です。
マルニ木工では工業製品として量産化できるよう、環境保全とデザインのバランスを図りながら木取りで一定の基準を設けており、皆さまに自信を持ってお届け出来る製品を生産しています。
天然の木材は一つとして同じものが無く、一点一点異なります。その木目に出る節や巻皮などは全て、その木が生きてきた証で、天然素材を使用する上での魅力の一つです。
自然が作り出した木の特徴の一部をご紹介します。
INDEX
斑(ふ)
点模様のような木目が特徴的なのがビーチ材です。斑(ふ)は、木材によってさまざまな表情をみせます。
虎斑(とらふ)
虎の模様のように入る斑の一種です。養分をたっぷりと含んだ部分に現れる木目で、上質な材料の証でもあります。オーク材に見られる木目です。
節(ふし)
枝が生えてきた跡で、木が年輪を積み重ねて成長していく過程で、枝が幹の中に包み込まれて作られます。どの木材でも現れる特徴の一つです。
色むら
材にまばらに入ったシミのような跡です。木が成長する過程で変色菌や有色性鉱物などを吸収し、部分的に色が変わることで発生します。主にオーク材に現れる特徴の一つです。
白太
樹皮に近い幹の外周部の材料です。中心部の色と比較すると白味が強く、「辺材」や「白肌」とも呼ばれます。特にウォルナットは白太がはっきりと表れ、様々な色味がまじりあった美しいグラデーションを描きます。
カナスジ
幹の導管に沿って入る黒い筋状の線です。成長過程で地中の鉱物を吸い上げた際の、ミネラル成分が変色してできます。
入皮
成長の過程で樹皮が傷つくことがあり、その傷を巻き込むようにして成長した箇所が、茶色くスジとなったものです。
木材の種類により様々な木目がありますが、全て木が自然の中で長い年月をかけて成長してきた、天然素材ならではの特徴です。
私たち人間でいう日焼け、傷跡、ほくろなどと同じですね。
木製の家具をお選びいただく際には、それぞれの特徴を愛でていただければ嬉しいです。