レッドオーク─新たな表情をもつ木材

HIROSHIMA・Roundish・MALTAに、新たな木材の選択肢が加わりました。
あたたかな表情をもつ木材、レッドオークです。
資源量が豊富で安定供給が見込めるため、品質を保ちながら価格を抑えることが可能になりました。
レッドオークは、北米東部の寒冷地に広く分布する落葉広葉樹です。
この木材の魅力は、やわらかな色合いと、木目の豊かな表情にあります。
赤みを帯びた木肌と、太い導管から生まれるはっきりとした木目が、表面に陰影をつくり、空間に表情を与えてくれます。
ホワイトオークよりも軽く、それでいて構造材としての堅牢さをしっかりと備えています。
レッドオークにはいくつかの種類があり、その育つ環境によって木質の性格も異なります。
今回採用したのは、アメリカ東部の寒冷地に広く分布する、ノーザンレッドオークと呼ばれる種です。
寒冷な環境の中で時間をかけて育つため、年輪が詰まり、繊維が密に整います。
そのため木材としての安定性が高く、仕上がりにも端正な印象が生まれます。
同じレッドオークの仲間には、温暖な地域で育つ、よりのびやかな印象のサザンレッドオークもあります。
それぞれに個性がありますが、MARUNI COLLECTIONが求める精度と静けさには、ノーザンの性質がよりふさわしいと考えました。
MARUNI COLLECTIONでは、節が少なく、大きな部材が取れる、最高等級「FASグレード」の木材を選んでいます。
木目の美しさを活かしながら、精度の高い加工にも応える品質を確保しています。
安定した供給と、整った木質から生まれる端正な仕上がり。
それらを満たす木材として、このレッドオークが選ばれました。
これまでのオーク材に、あたたかな表情を添える新しい選択肢として加わったレッドオーク。
どこかの暮らしにそっとなじんでいくことを願っています。
