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COLUMN コラム

「モッタイナイ」から生まれる形」HIROSHIMA Vol.1

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今回はプロダクトストーリー第一部「モッタイナイ」と題してお届けいたします。
日本人なら誰でも知っている言葉、”モッタイナイ”ですがグーグル翻訳で英語にしてみると”what a waste”なんたる無駄、と出ます。でもモッタイナイとなんたる無駄は少しニュアンスが異なり、”モッタイナイ”には価値を十分に生かしきれていないというニュアンスが含まれていると思いませんか。この日本特有のモッタイナイ、これがHIROSHIMAアームチェアの誕生秘話に大きく関わっているのです。

深澤直人氏・ジャスパー・モリソン氏 マルニ木工の本社工場へ

プロダクトデザイナーの深澤直人さんとジャスパー・モリソンさんが本社工場を訪れたのはもう10年以上前の話。二人で一緒に工場を訪れてくれたのです。その際、二人共とてもマルニ木工の技術に感銘を受けたと、それぞれの書籍「Embodiment」(2018年にPhaidon社より出版)「A Book of Things」(2016年にLars Mulller社より出版)で綴ってくれています。そして二人とも残念に思ったこともまた同じように記載しているのです。この時、深澤さんが日本語でおっしゃった言葉が今回のタイトル”モッタイナイ”なのです。

「木」本来の温もりを目指して

長年生産しているクラシック家具はきれいに削り出して、3、4回の塗装を繰り返し、仕上げに塗色をします。これは今後のメインテナンスが楽なように考えられた技法ですが、本来の木肌を別の色で覆ってしまうので、それはとても残念だ、”モッタイナイ”事と深澤さんとジャスパーさんはおっしゃいました。その当時で約75年の歴史のあるマルニ木工の家具つくりの中で、それはまさに衝撃の発言でした。それまで何度も塗装を重ねて仕上げる事こそ最良の方法だと自信を持っていましたが、全く考えてもいなかった点に着目されたお二人の言葉は強烈な印象を残しました。
そこからマルニ木工の新たな挑戦がスタートしたといっても過言ではありません。

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2018/8/6

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