世界で認められる名作へ
開発当時「HIROSHIMAという名前はどうだろう」と深澤直人さんより提案がありました。広島出身のマルニ木工にとって、ヒロシマという響きは単に生産地の名前というだけでなく、平和の象徴である一方で時に原爆の悲惨な情景を連想する言葉でもあり、簡単に賛成できるものではありませんでした。
そんな折、深澤直人さんから「HIROSHIMAという名前は平和の象徴として世界の多くの人が知っていて、一度聞くと忘れない。これからは地方の中小企業がダイレクトに世界へ発信し、積極的に繋がっていく時代になる。マルニ木工がこれから本格的に世界展開をしていく上で、とても相応しいネーミングだと思う。」と話してくださり、これに賛同する形でようやく「HIROSHIMA」という名を冠したプロダクトが発表になりました。
結果的にこのネーミングと商品のデザイン/コンセプトが世界で強烈なインパクトを与えることに成功し、発表から約10年。Apple新本社アップル・パークに数千脚納品したという話題もあわせて「HIROSHIMA」という名は一気に世界へ広まりました。