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COLUMN コラム

どうして「HIROSHIMA」なのか?HIROSHIMA Vol.5

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HIROSHIMAという名前

発売から10年が過ぎ、HIROSHIMAという名前も少しずつですが認知されてきたように思います。今でこそ私たちも日々その名前を普通に呼んでいますが、実はそこに込められた想いがあります。

名付け親 深澤直人

HIROSHIMAは、プロダクトデザイナー深澤直人さんデザインによる、MARUNI COLLECTIONシリーズ最初の製品です。
発売も間近に迫った頃、深澤さんから「HIROSHIMAという名前はどうだろう」と提案がありました。
マルニ木工は広島の会社です。私たちにとってのヒロシマという響きは、単に生産地の名前というだけではありません。平和の象徴である一方で時に原爆の悲惨な情景を連想することばでもあり、簡単に商品名にできるものではありませんでした。とても迷い、その想いを素直に深澤さんにお伝えしたところ、返ってきたのは全く意外な答えでした。

見据えるのは世界

「HIROSHIMAという名前は平和の象徴として世界の多くの人が知っていて、一度聞くと忘れない。これからは地方の中小企業がダイレクトに世界へ発信し、積極的に繋がっていく時代になる。マルニがこれから本格的に世界展開をしていく上で、とても相応しいネーミングだと思う。」
新たなHIROSHIMAという意味を、私たちの商品で世界に広めて行く。目の前が開けていく気がしました。

深澤さんのこの言葉で心が決まり、HIROSHIMAと名づけられたそのチェアは、2009年4月のミラノサローネで世界に初めてお披露目されました。当初抱いていた不安は杞憂に終わり、ご来場された沢山の方が強烈なインパクトを持って、HIROSHIMAの姿をその名前と共に脳裏に焼き付けてくれたと感じました。技術力は当然として、世界で戦いブランドを確立していくためには何が必要かということを、身を持って感じた瞬間でした。

5回に渡りお届けしてきましたプロダクトストーリー“HIROSHIMAアームチェア編”は今回で完結になります。こんなにもインパクトのある名前を付けられたこの椅子は、今では他の名前は考えられないほど、しっくりとHIROSHIMAを名乗っていますが、誕生するまでには様々な思いや試行錯誤がありました。このメールマガジンのプロダクトストーリーを通し、みなさまに少しでも生産の現場を感じていただければと思います。

またその他の商品の開発秘話なども今後、お届けしていきますので、お楽しみに。

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2019/7/18

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