dop “tambourine“
“tambourine“ (タンバリン)は 2001 年秋冬発表以来、minä perhonen を代表する柄のひとつです。
両面モールスキン*1 のダブルフェイスによる生地“dop” は、使い込むうちに表面の糸が擦り減ることで裏面の色が現れてくる性質を持ち、劣化するというのではなく時間をかけて変化し永く愛用していただけるよう考えられデザインされています。
“dop” はイタリア語の“doppio” =「ダブル」に由来します。裏表が異なる表情を持つダブルフェイスによる生地は、どちらも表としてとらえることができます。
その生地“dop” に小さなドットの刺繍が集まり輪を描いたものが “tambourine“ です。円は正円ではなくフリーハンドで描いた円で、配置されたドットの間隔は不均一です。遠くから見たときには同じように見えるのに、よく見るとドットのそれぞれの刺繍、ふくらみや形には微妙な違いがあります。それは人の体が実際には左右対称ではないように、私たちにとって不均一な形は自然なのではないでしょうか。目は無意識にその自然を受け入れ、心地良いと感じます。“tambourine“のドットもそんな感覚の内にあると思います。