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3次元ってなに? HIROSHIMA Vol.4

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三次元と聞くと難しい印象を持たれるかもしれませんが、実はHIROSHIMAアームチェアの誕生には関わりの深い言葉です。

マルニには手先が器用で熟練の技を持つ職人もいますが、CNC(数値制御)機械をまるで生き物のように自由自在に操る、「職人技を数値化する職人」がいるのです。

機械業者もびっくりのプログラミング

HIROSHIMAアームチェアの加工には5軸CNC機を使います。これは幅・奥行き・高さの3次元空間の中をプログラミングで設定し、いろいろな刃物を使いながら木を削る機械です。

この機械自体は、お金を払えば誰でも購入できる一般的なものです。
ポイントは、どう使いこなすかというプログラミングにあります。

ある時、機械の調子が悪くなり、業者の方が点検に来られ、機械の状態をチェックして驚かれました。

「色んな企業に使っていただいているが、こんな使い方をしている会社は見たことがない。」

マルニ木工のプログラム職人は、製造した会社でさえ想定していないほど、自由自在、縦横無人に機械を操り、その能力を最大限に引き出していたのです。


工芸の工業化

どのような順番、スピード、角度で木を削れば最も品質的に安定し、次の工程の作業が楽になり、コストを抑えることができるかという難題を、試行錯誤しながらプログラミングします。しかもゴールはなく、日々微調整を重ね、1秒1ミリといった些細な改善の繰り返しをしています。

HIROSHIMAアームチェアは、発売当初の10年前は月にわずか40脚しか生産ができませんでしたが、いまではその20倍程度を生産できるまでに生産能力が改善されました。

機械によって、複雑で美しいデザインを安定した品質で加工した後、職人による最終仕上げを行います。

機械加工によりで形状は完成に近い形になりますが、木目の美しさや触り心地、微妙な角度など、機械では判断できない感性の部分は、やはり人の手で。
職人が1脚1脚磨き上げることで、思わず触れたくなるような手ざわりに変化していきます。

機械加工と職人による仕上げの融合により、「工芸の工業化」という、マルニ木工が創業以来大切にしている理念を実現しています。

そんな機械を実際に見ることが出来るファクトリーツアーを年に数回開催しております。開催概要、日程等の詳細はマルニ木工公式サイトの新着情報、またはInstagramをご確認下さい。

HIROSHIMAプロダクトストーリーは次回第5弾が最終回です。「HIROSHIMA」という名前についてご紹介します。

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2019/5/23

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